デジタル化による収益化

出張先の札幌から、「新建ハウジング チカラボマイスターミーティング(オンライン)」にマイスターの一人として参加しました。

チカラボでは、工務店さんの進化を目的としたWEB+リアルのオープンなスクールとして様々な発信をしています。

特にデジタルシフト関連の専門家が多く、改めて業界の大きな潮流を感じます。

デジタル化の先進事例は異業種に多く、中でも金融業界においてDBS銀行の取り組みは、デジタル化による収益性を定量的に示した事例として注目されています。

・デジタル取引は、伝統的な顧客(来店型)に対して2倍の売上

・全体の39%のデジタル取引で全体の69%の利益を上げる

・デジタル取引の顧客獲得コストは伝統的顧客に比べて57%安い

・デジタル取引は、伝統的な顧客より16倍自発的に取引を行う

等々、収益性をもたらす意義を定量的に示しており、示唆を与えてくれます。

「(企業文化、バックエンド業務に至る)会社の芯までデジタルに」「全従業員をスタートアップ(の意識)に変革する」「簡単、シームレス」といった標語をつくり、「自らデジタル化しなければ我々は死んでしまう」と当時のCEOが強い危機感のもと推進したそうです。(参考「アマゾン銀行が誕生する日」)

工務店業界では、自らの業界だけでなく、鳥瞰するように金融業界をはじめ、異業種の先進事例にも視野を広げて思考することで今後のシナリオを思い描くことができます。工務店業界はまだデジタル化(手段)の段階ですが、デジタル化による収益化を見据えた意識を持ち、取り組んでいくことが大切だと考えています。

この記事を書いた人

コダリノ